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ホーム > 特色・広報 > 統計情報 > DPC臨床指標 > DPC病院指標(2024年度)

DPC病院指標(2024年度)



医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省のホームページにリンクしています)

病院指標

1.年齢階級別退院患者数

10歳
未満
10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 合計
538 167 89 122 232 348 451 811 1,008 452 4,218
 当院で最も退院患者の多い階級は70代と80代です。
 70代以上の高齢者が全体の53.8%と半数以上を占めています。
 当院は、高齢な患者に対して認知症に対するサポートチームや、嚥下防止のための歯科医師と連携したNST、カテーテル抜去後の排尿障害に対する排尿ケアチーム等、様々な職種で構成されたチームにより高齢者のADLを維持・向上を目指した取り組みを行っています。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

 診療科別に症例数の多い上位5つの診断群分類について、それぞれの平均在院日数、平均年齢等を示したものです。それぞれの診療科が、どのような疾患を多く診療しているかを知ることが出来ます。
 当院は、日常誰もがよく患う症例が多く、平均在院日数が短い傾向にあります。これは、西三河南部西医療圏(刈谷市・安城市・碧南市・西尾市・知立市・高浜市で構成される医療圏)で中核的な医療機関であること、また、より効率的な医療提供を行っていることを反映しています。

用語について

●DPCコード
 診断群分類を表すコードで疾患と治療方法の組み合わせにより分類されています。同じ疾患での治療内容によりコードが変わる
●DPC名称
 分類されたコードに対する病名
●平均在院日数
 自院、当院に入院した日数の平均値
 全国、厚生労働省が公表した全国のDPC対象病院の入院日数の平均値
●転院率
 該当する症例で当院から他院に転院して治療を継続することとなった患者の割合

内科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 050130xx9900x0
心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外
119 19.23
17.33
6.72
84.08
2 0400802499x0xx
肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし
91 20.34
16.40
7.69
85.58
3 040081xx99x0xx
誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし
76 23.47
20.78
13.16
86.22
4 110310xx99xxxx
腎臓又は尿路の感染症 手術なし
53 19.60
13.66
7.55
80.38
5 050050xx9910xx
狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし
42 2.31
3.07
0.00
68.67
・症例数の多い「心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外」は心不全の症例で、救急搬送され生命にかかわる重篤な疾患の一つです。また、平均年齢が83.8歳と高く回復までに日数を要しています。心不全は心臓の血液循環力が低下しうっ血することで症状が生じます。当院では、点滴・投薬による治療が主です。
・「肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし」は細菌感染による肺炎で、主に抗生剤治療を行います。
・「誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし」は食事等においてムセることにより肺に固形物が入り肺炎となる症例で、高齢者に多く当院の平均年齢も86歳となっています。主に抗生物質による点滴治療と重症な場合は酸素投与で治療を行います。また、嚥下訓練や摂食機能療法などを行い、患者さんが安心して食事摂取できるよう取り組んでいます。 
・「腎臓又は尿路の感染症 手術なし」は、尿管カテーテル等による尿路感染症が多く、寝たきりの高齢者が多く患う疾患です。早期に抗生剤投与を行い対応しています。
・「狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし」は心臓カテーテルを使用した経皮的冠動脈ステント留置術によるもので、心臓の血管(冠動脈)の梗塞した部分にガイドワイヤーを設置し再梗塞しないようにする手術です。平均在院日数は2.31日で入院当日にほぼ手術を行い、術後は点滴等で経過入院となります。当院では、24時間循環器内科の医師が治療できる体制を整えています。
 

神経内科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし
137
18.71
16.89
39.42
74.88
2 010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし
46
13.17 16.94 17.39
73.83
3 040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし
30
18.37
20.78
3.33
86.70
4 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし
14
16.00 13.66
0.00 78.21
5 010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 定義副傷病なし
13 11.46
15.45
7.69
57.69
・症例数が1番多い「脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし」、2番目に多い「脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし」は、いずれも脳梗塞による症例で、治療内容はほぼ同一です。ほぼ、全症例においてエダラボンを点滴で使用しています。24時間、専門医である神経内科の医師が治療できる体制を整えています。また、必要に応じて脳血管の外科的手術ができる体制も整えています。また、これら症例は急性期の治療が終了したと見込まれる28日目を基準に、地域の回復期やリハビリテーション専門病院に転院する地域連携パスを使用しているため、転院率が高くなっていますが、患者さんが住み慣れた地域内で継続して回復期における適切治療が受けられる安心感があります。
 

小児科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし
180 5.61
5.625.61
0 6.87
2 040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)
54 5.69
6.22
0 1.96
3 030270xxxxxxxx 上気道炎
47 4.57
4.71
0 2.66
4 040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし
46 5.30
6.98
0 3.61
5 040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし
42 5.86
6.38
2.38 3.79
・「肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし」は、マイコプラズマや細菌感染などのよる肺炎で、治療は抗生物質の投薬または点滴が主で、入院期間は5.61日と成人より短いのが特徴です。
・「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 」は、気管支粘膜に炎症が起こり、痰を伴う咳がみられる症状です。主に点滴や投薬治療にて経過を診て、5.69日で退院しています。
・小児科の症例数の多い疾患については、自院の在院日数は、ほぼ全国と同様となっています。

外科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 89 4.90
4.54
0 67.07
2 060040xx99x5xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり
35 3.37
4.33
0 55.86
3 060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等
34 4.88
5.32
0 40.15
4 060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等
28 5.39
5.99
0 56.89
5 060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
25 6.20
7.05
0 60.44
・症例数が1番多い「鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等」は鼠径ヘルニア手術として5日間のクリニカルパスが設定されています。
・主に外科では、大腸癌や胆嚢炎など消化器疾患を中心に治療を行っております。

整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均
年齢
1 160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 133 23.98
25.29
74.44
85.11
2 160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 61 22.05
19.16
50.82
85.30
3 160760xx01xxxx 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 34 9.09
5.95
5.88
70.12
4 070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 26 31.15
21.38
0.00
75.15

5 160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等
20 17.00
17.84
15.00
57.40

・「股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等」は高齢者が転倒した際に発生する大腿骨頚部・転子部等の骨折に対し人工骨頭挿入等の手術を行う治療です。平均年齢は85.11歳と高齢者が多くなっています。地域連携パスとして術後14日以内に地域の回復期やリハビリテーション専門病院に転院できるよう設定し切れ目のない治療を提供しています。地域での受け入れ体制が整っていることもあり転院率は77.4%、平均在院日数は23.98日で転院しています。なお、人工骨頭等の手術後は術後1日目で半数以上の患者さんにベッド上等での早期リハビリテーションを開始しています。
・「胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし」は脊椎(背骨)における骨折で手術をしない症例となります。手術をせず骨粗鬆症に対する注射による治療とリハビリテーションを実施しています。平均年齢は85.30歳と比較的高齢な患者さんが多いこともあり、回復までに日数を要し22.05日と全国平均を上回る状況です。なお、在宅に戻る前に地域の回復期やリハビリテーション専門病院に転院し継続して治療を受けています。
・「前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし」は、前腕や手の骨折でプレートや釘で固定等を行った手術です。上肢の骨折のため歩けないこともなく平均在院日数は9.09日と早く退院でき外来での治療となります。なお、この症例は固定し不要となった際の抜釘等の手術も含みます。

脳神経外科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均
年齢
1 010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 30 22.80
18.68
46.67 65.13
2 160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし
16 13.69
9.83
12.50
77.88
3 160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15
13.27
7.99
13.33 73.00
4 010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし
- -
22.21
- -
5 010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 6.89
- -
・「非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし」は脳内出血等のいわゆる脳卒中の症例です。当院では、神経内科と連携し出血がある場合は脳神経外科で対応し、脳卒中地域連携パスを使用した治療を非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしています。入院後は点滴や投薬により高血圧症等の入院時併存症に対する治療を行い平均在院日数22.80日で退院または転院となります。転院の際は地域連携パスを使用し、地域の回復期やリハビリテーション専門病院へ切れ目なく転院しています。
・「頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし」は慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術の症例です。軽微な頭部打撲をきっかけにして、脳の表面に微量の出血等によりその反応でつくられる膜から少しずつ出血が繰り返され、血腫が大きくなり意識障害となることがあり、高齢者に多く平均年齢が77.88歳です。うち、救急搬送症例もあり、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術の緊急手術もあります。平均在院日数は13.69日で退院または転院となっています。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表はせず「-」表示となっています。

泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均
年齢
1 110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし
23 5.70
6.81
0.00 77.22
2 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 13.92
13.66
0.00 74.08
3 11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし
- -
5.16
- -
3 180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし
- -
20.06
- -
5 110310xx01xxxx 腎臓又は尿路の感染症 経尿道的尿管ステント留置術
- - 13.58
- -
6 110080xx9903xx
前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり
- - 11.29 - -
・「膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし」は膀胱癌の症例で、手術は侵襲が少ない膀胱ファイバーを使用して行っています。開腹に比べ入院期間も短く5.70日で退院しています。
・ 「腎臓又は尿路の感染症 手術なし」は尿路感染症等の疾患で、当院では抗生物質による点滴治療が主です。 

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表はせず「-」表示となっています。

産婦人科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 120060xx01xxxx 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 手術なし 定義副傷病なし 14 8.79
9.20
0.00 48.93
2 12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし - - 2.92
- -
3 120070xx01xxxx 生殖器脱出症 手術あり - - 9.74
- -
3 120070xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 - - 5.97 - -
3 120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし
- - 10.29
- -
6 120090xx97xxxx
生殖器脱出症 手術あり
- - 7.74 - -
6 120100xx01xxxx 子宮内膜症 子宮全摘術等
- - 6.69 - -
8 12002xxx99x40x
子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし
- - 4.07 - -
・「子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等」は子宮筋腫など良性腫瘍の摘出術になります。当院では主に鏡視下よる手術を行っています。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表はせず「-」表示となっています。

眼科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均
年齢
1 020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼
33 2.00 2.49 0.00 78.03
2 020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2あり
- - 2.14 - -
3 020180xx99x2xx 糖尿病性増殖性網膜症 手術なし 手術・処置等22あり
- - 2.66 - -
・ 「白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼」は白内障の手術で、3日間入院のクリニカルパスが設定されています。手術時間も短く、予後も良好なためすぐに通常の生活にもどることができますが、経過を診るために退院後に外来での通院が必要となります。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表はせず「-」表示となっています。

耳鼻いんこう科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均
年齢
1 030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患
47 7.02
7.35
0.00 16.49
2 030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり
31 2.00
2.02
0.00 56.77
3 030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎
13 7.23
5.84
0.00 53.08
4 030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし
12 6.17
4.67
0.00 64.00
5 030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし
- - 5.63
- -
・「扁桃、アデノイドの慢性疾患」は扁桃腺の摘出術です。若年層の患者が多いため7.02日で退院できます。
・「睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり」は睡眠時無呼吸症候群に対する終夜睡眠ポリグラフィ検査のための入院です。当日の夜に入院し翌朝に終了するため、仕事等の支障もすくなく検査を行うことができます。検査の結果により、在宅での酸素治療の導入等が検討されます。そのまま放置しておくと死に至ることあるため、寝起きに頭痛や日中の傾眠などがひどい場合は、早期の検査、治療が必要です。
・「慢性副鼻腔炎」に対しては内視鏡下で手術を行い、6.17日で退院となります。
・「前庭機能障害 手術なし」はめまいの症例で、治療は点滴となります。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表はせず「-」表示となっています。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

 最も罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(Stage)ごとの入院における症例数を集計です。
 がんの症例数により治療状況や、また病期分類別にみることでどこまで重篤な状態のがん患者さんを受け入れているかわかります。
 化学療法が外来で行なわれた場合は患者数に含まれません。また、検査入院においてがんの確定に至らない場合のStageは不明となっています。

※病期(Stage)とは、がんの進行状態を示すものであり、0期からⅣ期の5つに分類されます。0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが広がっている状態となります。
5大癌 StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明 再発 病期分類基準 版数
胃癌 5 2 1 11 2 7 1 8
大腸癌 16 13 27 37 7 55 1 8
乳癌 7
12 9 4 0 8 1 8
肺癌 1 0 0 1 1 2 1 8
肝癌 0 0 0 0 2 0 1 8
●初発【初めて癌で入院治療した患者さん】
 大腸癌の入院患者さんが最も多く、化学療法や放射線治療を行っています。StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんは結腸切除術等の手術を行っています。
 次に多いのが乳癌の入院患者さんです。StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんが乳腺悪性腫瘍手術等を行っています。
 胃癌では、StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんについては胃切除や内視鏡による手術を施行しています。StageⅣでは化学療法による治療を行っています。
 肺癌では、Stageが高い患者さんは主に化学療法による治療を行っています。StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんは肺悪性腫瘍等の手術を行っています。
 

●再発【癌治療終了後に再発した患者さん。他の病院で治療後に再発した患者数も含みます】
 一番多いのが大腸癌の再発入院患者さんでした。結腸切除術等の手術や化学療法による治療を行っています。
 
 高齢で化学療法や手術により体力が消耗しQOLが低下してしまうがん患者さんが増加しています。痛みを取る緩和治療や経過観察による治療も選択肢として選ばれています。


4.成人市中肺炎の重症度別患者数等

 市中肺炎の重症度を表すA-DROPスコアによる分類で、入院時の状態によって分類されています。
  重症度0を「軽症」、1、2を「中等症」、3を「重症」、4、5を「超重症」といいます。
  一般的に、高齢の方ほど重症になりやすく、在院日数も長くなっています。
重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 8 7.88
47.00
中等症 83 16.73
74.69
重症 43 20.21
85.53
超重症 12 26.08

86.00
不明 0 0 0
●A‐DROPスコアは、日本呼吸器学会が定めた重症度分類で、次の5つの因子から判定します。
 A (Age):男性70歳以上、女性75歳以上
 D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
 R(Respiration): SpO2(酸素飽和度)90%以下(PaO2 60torr以下)
 O(Orientation):意識障害あり(肺炎に由来する)
 P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下

 ・上記指標のいずれも満たさないもの ⇒ 軽症
 ・上記指標の1つまたは2つを有するもの ⇒ 中等症
 ・上記指標の3つ以上を有するもの  ⇒ 重症 (ただし意識障害・ショックがあれば1項目のみでも重症)
 ・上記指標の4つまたは5つを有するもの ⇒ 超重症
 ・上記指標で1つでも不明があるもの ⇒ 不明

5.脳梗塞のICD10別患者数等

入院中に医療資源を最も投入した傷病名のICD10コードの上3桁で集計しています。

●ICD10コード
 International Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略称で、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した、傷病に関する分類です。世界の異なる国における傷病の状況を比較できることを目的とした標準的分類で、現在は1990年のWHO総会で改定された、第10回修正版(ICD-10)が採択されています。
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 223 20.46
75.51
38.72
その他 12 17.58
75.25
1.70
 発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者さんがほぼ占めています。当院ではそういった緊急性のある疾患に迅速に対応できるよう、24時間365日患者さんを受け入れ、常時CT・MRIなどで診断ができる万全の体制を整えています。
 発症後3時間から6時間の超急性期脳梗塞には、t-PAという血栓を強力に溶かす薬を点滴投与する治療を優先して実施し、適応する場合には脳血管内治療(局所血栓溶解療法や血栓回収療法)を行っています。

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

診療科別に、手術件数の多い上位5つの術式について集計しています。
手術術式の診療点数表コード(Kコード)をもとに集計しています。
入院中に複数の手術を行った場合は、主たる手術を件数としてカウントしています。

内科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均
年齢
1 K6871
内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの
29 1.86
8.66
0.00 65.21
2 K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの
20 1.30
2.90
5.00 64.15
2 K5972
ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合
20 5.55
9.00
0.00 84.45
4 K5491
経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの
15 0.00
10.73
0.00 68.27
4 K688
内視鏡的胆道ステント留置術
15 0.80
9.73
6.67 75.13
6 K5492
経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの
13 0.08 10.00 0.00 70.77
7 K654
内視鏡的消化管止血術
12 7.58 18.25 25.00 80.58
・内科では、主にカテーテルや内視鏡等の身体に負担の少ない手術を行っています。これらの手術で対応できない場合は外科や他の医療機関へ紹介を行い、連携をしながら治療を行っています。

神経内科

※上位5位までの患者数が全て10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

小児科

※上位5位までの患者数が全て10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

外科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均
年齢
1 K634
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)
65 1.14
2.80 0.00 64.57
2 K672-2
腹腔鏡下胆嚢摘出術
56 0.77
4.00 0.00 58.91
3 K718-21
腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの
35 0.29
3.69 0.00 41.17
4 K6335
ヘルニア手術 鼠径ヘルニア
24 1.04 2.75 0.00 73.83
5 K6113
抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合
23 0.00 2.87 0.00 63.57
・主に、患者さんに負担がかからない腹腔鏡を使用した手術を行っています。手術の待機日数も短くなるよう地域の医療機関と連携して行っています。外科の手術の大半がクリニカルパスを使用した手術です。

整形外科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均
年齢
1 K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 122 1.33 20.06 58.20 80.83
2 K0462
骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨
56 2.16 9.63 7.14 64.16
3 K0821
人工関節置換術 肩、股、膝
43 1.74 30.00 2.33 72.47
4 K0811
人工骨頭挿入術 肩、股
38 3.34 21.18 86.84 82.61
5 K0463
骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他
23 1.09 5.48 4.35 57.87
・術後、機能回復のためのリハビリテーションを早期に行い、回復までに時間を要す症例は地域連携パスを使用して、回復期やリハビリテーション専門病院へ転院する症例が多く、安心して患者さんが住んでいる地域で医療を受けられるよう努めています。

脳神経外科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均
年齢
1 K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
13 0.85 16.38 7.69 79.85
2 K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術
- - - - -
3 K1425
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓切除
- - - - -
4 K0062
皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3cm以上6cm未満
- - - - -
4 K1421 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定
- - - - -
4 K1426
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成
- - - - -
4 K145
穿頭脳室ドレナージ術
- - - - -
4 K161
頭蓋骨腫瘍摘出術
- - - - -
4 K1642

頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 硬膜下のもの
- - - - -
4 K1692

頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの
- - - - -
4 K1742

水頭症手術 シャント手術
- - - - -
4 K178-2

経皮的脳血管形成術
- - - - -
・「K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 」は、硬膜と脳の間に発生した血腫に対し穿頭して血腫除去、洗浄を行う手術です。頭部外傷後しばらくしてから頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫し意識障害等等を引き起こすため、緊急での手術も多く救急搬送症例が多いです。。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K8036イ
膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの
25 1.04 3.64 0.00 77.32
2 K783-2
経尿道的尿管ステント留置術
11 4.64 11.55 0.00 76.82
3 K7812
経尿道的尿路結石除去術 その他のもの
- - - - -
4 K8352
陰嚢水腫手術 その他
- - - - -
5 K7981
膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術
- - - - -
5 K8411
経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの
- - - -
・患者さんの負担を減らすため主に鏡視下による手術が多く、術後の入院期間も短くなっています。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

産婦人科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K877
子宮全摘術
15 1.00 6.47 0.00 51.40
2 K867
子宮頸部(腟部)切除術
- - - - -
2 K8881
子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの
- - - - -
2 K8882
子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの
- - - - -
5 K8654
子宮脱手術 腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式、腹式)
- - - - -
6 K877-2
腹腔鏡下腟式子宮全摘術
- - - - -
7 K879
子宮悪性腫瘍手術
- - - - -
・開腹手術より侵襲の少ない腹腔鏡手術を取り入れた手術を行っています。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

眼科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1
K2821ロ
水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの
34 0.00 1.00 0.00 77.85
・白内障の手術はクリニカルパスを使用し、ほぼ3日で退院できるようになっています。術後は、入院して経過を診て、なるべく頻回な通院する必要がないようにしています。

耳鼻いんこう科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均
年齢
1 K3772 口蓋扁桃手術 摘出 19 1 6.21 0 22.05
2 K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 10 1 5.80 0 61.90
3 K347 鼻中隔矯正術 - - - - -
4 K370 アデノイド切除術 - - - - -
5 K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -
5 K453 顎下腺腫瘍摘出術 - - - - -
5 K454 顎下腺摘出術 - - - - -
・「K3772 口蓋扁桃手術 摘出」は扁桃腺の摘出手術で、繰り返す扁桃腺の腫れや膿瘍に対して行っています。
・「K340-5内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)」は副鼻腔炎の手術で侵襲の少ない内視鏡で手術を行っています。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表はせず「-」表示となっています。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

播種性血管内凝固、敗血症などの合併症の患者数と発症率を集計しました。
DPC病名と入院契機が「同一」か「異なる」に分類して集計しています。

「同一」はある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行ったということを表し、「異なる」はある病気の診療目的で入院したが、併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となってしまった場合を表します。
DPC上6桁 傷病名 入院契機と同一性の有無 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 2 0.05
異なる 5 0.12
180010 敗血症 同一 36 0.85
異なる 29
0.69
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.02
異なる 0 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 5 0.12
異なる 6 0.14
●播種性血管内凝固・・・感染症などによって起こる、全身性の重症な病態です。
●敗血症・・・感染症によって起こる、全身性炎症反応の重症な病態です。
●真菌症・・・真菌による感染症です。
●手術・処置などの合併症・・・手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。

合併症は、どのような術式でもどのような患者さんでも、一定の確率で起こり得ます。
やむを得ず発生した合併症については治療をしっかり行うよう努めています。
合併症は、不注意で発生する医療事故とは違います。

※10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

医療の質指標

1.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
509 492 96.66%
 肺血栓塞栓症とは、血栓(血液の塊)が肺動脈(心臓から肺へ向かう血管)に詰まった状態のことをいいます。
 エコノミークラス症候群とも呼ばれており、当院では予防対策として弾性ストッキングの着用、間欠的空気圧迫法、抗凝固療法などを行っています。

2.血液培養2セット実施率

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) 血液培養2セット
実施率
1,439 987 68.64%
 診断精度を高めるため、血液培養オーダーは2セット以上の実施が推奨されています。
 当院の実施率は92.18%となっています。

3.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
280 189 67.50%
 広域抗菌薬とは、広い範囲の菌に効果がある抗菌薬のことをいいます。
 不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生リスクを高め、治療が困難になる可能性があります。細菌培養を行うことで、原因となる細菌を特定し抗菌薬の適正使用につながります。
 

4.転倒・転落発生率

分母:退院患者の在院日数合計 分子:退院患者の転倒回数合計 割合
54946 144 2.62‰
転倒・転落は入院患者さんの年齢や活動度、疾患によって一定の発生リスクがあります。当院では、職員に転倒・転落を防止するための一般的な注意やリスクアセスメント、防止策を教育し、全患者さんについて、入院時に転倒・転落のリスクをアセスメントして、個別の予防策を立てています。患者さんに対しても転倒・転落の危険性をご説明し、転倒しにくい室内履きや個別の防止策にご協力をお願いしています。転倒・転落の発生状況をモニタリングし、継続的に改善活動を行うとともに、転倒・転落が発生した場合は迅速に適切な対応ができるよう、対応および報告手順を定めています。転倒・転落予防対策へのご理解とご協力をお願いいたします。

5.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生

分母:退院患者の在院日数合計 分子:3b以上の転倒回数合計 割合
54946 14 0.25‰
このデータは、過失の有無にかかわらず、入院中に転倒・転落があり、その際に骨折等で濃厚な処置や治療を要した件数を基に算出したものです。当院では、病気や治療の影響で血が止まりにくくなる患者さん、疾患特性や高齢のため骨がもろくなっている患者さんも多く診療しています。そのため転倒・転落による怪我が重症化する可能性が高く、常日頃よりベッドの高さを調整する、衝撃緩和マットを利用するなど重症化を防止する取り組みを進めています。

6.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投

分母:全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数 分子:分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数 割合
603 593 98.34%
適切な抗菌薬を、手術執刀開始前1時間以内に投与することで、手術後の手術部位の感染発生を予防することが知られていますが、このことで入院期間の延伸や医療費の増大を抑えることができると考えられています。

7.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

分母:退院患者の在院日数合計 分子:褥瘡の発生患者数 割合
52006 36 0.07%
褥瘡発生率は非常に低いと考えられますが、看護師の観察や褥瘡のラウンドを定期的に実施して状況の確認を実施していることや褥瘡関連物品(褥瘡予防マットレスへの変更等)が功を奏したものと考えられます。

8.65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

分母:65歳以上の患者 分子:分母のうち、栄養アセスメントが実施された患者 割合
2405 1926 80.08%
入院早期に低栄養リスク評価を行い、適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善が期待されています。とくに65歳以上の高齢者では低栄養になりやすいとされ、重要な指標であると考えられています。

9.身体的拘束の実施率

分母:退院患者の在院日数合計 分子:分母のうち、身体的拘束日数合計 割合
54946 1725 3.14%
身体的拘束最小化チームを組織し、せん妄等への専門的介入に加え、各病棟での身体的拘束の実施率をモニタリングし定期的にフィードバックすることで身体的拘束最小化を実現できるように取り組んでいます。