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DPC病院指標(2021年度)



医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省のホームページにリンクしています)

1.年齢階級別退院患者数

10歳
未満
10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90歳
以上
合計
225 73 91 141 241 397 574 1,010 1,084 429 4,265

年齢階級別患者割合

 当院で最も退院患者の多い階級は70代と80代です。
 70代以上の高齢者が全体の59.1%と半数以上を占めています。この割合は年々増加傾向となります。
 当院は、高齢な患者に対して認知症に対するサポートチームや、嚥下防止のための歯科医師と連携したNST、カテーテル抜去後の排尿障害に対する排尿ケアチーム等、様々な職種で構成されたチームにより高齢者のADLを維持・向上を目指した取り組みを行っています。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

 診療科別に症例数の多い上位5つの診断群分類について、それぞれの平均在院日数、平均年齢等を示したものです。それぞれの診療科が、どのような疾患を多く診療しているかを知ることが出来ます。
 当院は、日常誰もがよく患う症例が多く、平均在院日数が短い傾向にあります。これは、西三河南部西医療圏(刈谷市・安城市・碧南市・西尾市・知立市・高浜市で構成される医療圏)で中核的な医療機関であること、また、より効率的な医療提供を行っていることを反映しています。

用語について

●DPCコード
 診断群分類を表すコードで疾患と治療方法の組み合わせにより分類されています。同じ疾患での治療内容によりコードが変わる
●DPC名称
 分類されたコードに対する病名
●平均在院日数
 自院、当院に入院した日数の平均値
 全国、厚生労働省が公表した全国のDPC対象病院の入院日数の平均値
●転院率
 該当する症例で当院から他院に転院して治療を継続することとなった患者の割合

内科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 133 22.66 17.35 3.76 84.36
2 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 55 17.05 13.14 5.45 81.82
3 040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 54 22.3 20.57 11.11 82.54
4 050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 40 4.7 4.36 0 67.23
5 050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 33 2.67 3.06 0 63.79
 症例数の多い「心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし」は心不全の症例で、救急搬送され生命にかかわる重篤な疾患の一つです。また、平均年齢が84.36歳と高く回復までに日数を要しています。心不全は心臓の血液循環力が低下しうっ血することで症状が生じます。当院では、点滴・投薬による治療が主です。
 「腎臓又は尿路の感染症-手術なし」は、尿管カテーテル等による尿路感染症が多く、寝たきりの高齢者が多く患う疾患です。早期に抗生剤投与を行い対応しています。
 「誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし」は食事等においてムセることにより肺に固形物が入り肺炎となる症例で、高齢者に多く当院の平均年齢も82.54歳となっています。主に抗生物質による点滴治療と重症な場合は酸素投与で治療を行います。また、嚥下訓練や摂食機能療法などを行い、患者さんが安心して食事摂取できるよう取り組んでいます。 
 「狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし」は心臓カテーテルを使用した経皮的冠動脈ステント留置術によるもので、心臓の血管(冠動脈)の梗塞した部分にガイドワイヤーを設置し再梗塞しないようにする手術です。平均在院日数は2.67日で入院当日にほぼ手術を行い、術後は点滴等で経過入院となります。当院では、24時間循環器内科の医師が治療できる体制を整えています。
 「胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし」は胆管胆石による炎症でに菌が感染して起こる病気です。胆嚢結石、胆管結石、胆泥(胆汁中の結石となる前の泥状の浮遊物)と合併するため、主に抗生剤を使用した治療を行っています。

神経内科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 84 17.52 15.63 41.67 72.88
2 040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 34 21.97 20.57 11.76 84.59
3 010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 29 23.59 19.21 58.62 84.03
4 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 28 23.68 13.14 7.14 80.71
5 010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし15歳以上 20 16.7 16.74 15 55.15
 症例数が1番多い「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2」、3番目に多い「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5」は、いずれも脳梗塞による症例で、Rankin Scale(発症前の状態)や肺炎等の副傷病名の有無により違いますが、治療内容はほぼ同一です。ほぼ全症例においてエダラボンを点滴で使用しています。エダラボンは発症後24時間以内であれば使うことができ、発症後3時間以内であれば、特に高い治療効果を得ることができるとされています。当院でも24時間、専門医である神経内科の医師が治療できる体制を整えています。
 また、これら症例は急性期の治療が終了したと見込まれる28日目を基準に、地域の回復期やリハビリテーション専門病院に転院する地域連携パスを使用しているため、転院率が高くなっていますが、患者さんが住み慣れた地域内で継続して回復期における適切治療が受けられる安心感があります。
 

小児科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 40 5.45 6.13 7.5 0
2 040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 25 5.8 5.83 0 1.68
3 040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 5.71 6.24 0 3.24
4 0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 5.65 5.76 0 2.29
5 100250xx99x10x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 17 3.94 3.19 0 9.82
 「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし」は低出生体重児による入院です。産婦人科と連携して出産後のフォローを行っています。
 「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし」は、気管支粘膜に炎症が起こり、痰を伴う咳がみられる症状です。平均年齢が1.68歳と低く、2歳未満が多くの割合を占めています。主に点滴や投薬治療にて経過を診て、ほぼ6日で退院しています。
 「下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし」は、低身長等による成長ホルモン分泌低下症でホルモン治療導入時による入院で約4日で退院しています。
 「喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし」は小児喘息が多く、ステロイド剤や吸入等を行い症状緩和に努めています。
 「肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし」は、小児の肺炎で成人と違いA-DROPのような重症度はありません。小児については検査でマイコプラズマや細菌培養の検査を行う割合が高くなっています。治療は抗生物質の投薬または点滴が主で、入院期間は5.65日と成人より短いのが特徴です。 
 小児科の症例数の多い疾患については、自院の在院日数は、ほぼ全国と同様となっています。

外科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 78 4.73 4.74 1.28 67.54
2 060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 24 7.88 9 8.33 72.42
3 060035xx99x7xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり 23 4.96 4.72 0 73.13
4 060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 21 5.67 6.25 0 60.05
5 060020xx99x3xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 20 3.6 6.13 0 61.7
 「鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等」は鼠径ヘルニア手術として5日間のクリニカルパスが設定されています。
 「ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし」は癒着性イレウス(腸閉塞)が多く、閉塞した腸管に筒状のイレウス管を挿入して開通を図っています。
 「結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり」は、結腸の悪性新生物の対する化学療法の治療です。抗がん剤としてはセツキシマブ(商品名アービタックス)を使用し、平均在院日数は4.96日です。
 「胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等」は胆嚢結石治療における腹腔鏡を使用した手術です。開腹ではなく術後の経過もいいため5.67日と比較的に早期の退院となっています。 
 「胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり」は抗がん剤を使用した治療です。平均在院日数は2.12日で1泊2日で退院の予定です。
 

整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 110 31.83 25.32 71.82 84.45
2 160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 58 27.38 19.34 43.1 82.57
3 160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 41 4.24 4.99 2.44 57.22
4 160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし 19 4.21 5.99 0 42.84
5 070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 17 36.29 23.02 0 76.65
 「股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等」は高齢者が転倒した際に発生する大腿骨頚部・転子部等の骨折に対し人工骨頭挿入等の手術を行う治療です。平均年齢は84.45歳と高齢者が多くなっています。地域連携パスとして術後14日以内に地域の回復期やリハビリテーション専門病院に転院できるよう設定し地域れ切れ目のない治療を提供しています。地域での受け入れ体制が整っていることもあり転院率は71.82%、平均在院日数は31.83日で転院しています。なお、人工骨頭等の手術後は術後1日目で半数以上の患者さんにベッド上等での早期リハビリテーションを開始しています。
 「胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし」は脊椎(背骨)における骨折で手術をしない症例となります。手術をせず骨粗鬆症に対する注射による治療とリハビリテーションを実施しています。平均年齢82.57歳と比較的高齢な患者さんが多いこともあり、回復までに日数を要し27.38日と全国平均を大きく上回る状況です。なお、在宅に戻る前に地域の回復期やリハビリテーション専門病院に転院し継続して治療を受けています。
 「前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし」は、前腕や手の骨折でプレートや釘で固定等を行った手術です。上肢の骨折のため歩けないこともなく平均在院日数4.24日と早く退院でき外来での治療となります。なお、この症例は固定し不要となった際の抜釘等の手術も含みます。

脳神経外科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 27 24.11 18.9 70.37 69.74
2 160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 11.94 9.78 11.11 80
3 010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 6 18 22.42 33.33 85.17
4 160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
5 160100xx97x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり - - - - -
 「非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし」は脳内出血等のいわゆる脳卒中の症例です。当院では、神経内科と連携し出血がある場合は脳神経外科で対応し、脳卒中地域連携パスを使用した治療を行っています。入院後は点滴や投薬により高血圧症等の入院時併存症に対する治療を行い平均在院日数24.11日で退院または転院となります。転院の際は地域連携パスを使用し、地域の回復期やリハビリテーション専門病院へ切れ目なく転院しています。
 「頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし」は慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術の症例です。軽微な頭部打撲をきっかけにして、脳の表面に微量の出血等によりその反応でつくられる膜から少しずつ出血が繰り返され、血腫が大きくなり意識障害となることがあり、高齢者に多く平均年齢が80.0歳です。うち、救急搬送症例もあり、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術の緊急手術もあります。平均在院日数は11.94日で退院または転院となっています。
 
※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表はせず「-」表示となっています。

泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 11012xxx04xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 47 2 2.59 0 57.62
2 110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 46 6.59 7.02 0 77.46
3 110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 33 2 2.5 0 73.36
4 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 23 19.78 13.14 4.35 79.7
5 11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 7 3.86 3.77 0 62.86
 「上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)」は腎結石及び尿管結石に対する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を使用する症例で、2~3日で退院となるクリニカルパスを適用しています。
 「膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし」は膀胱における悪性腫瘍に対し、尿道から手術用の内視鏡を挿入し摘出する症例でTUR-Btと呼ばれています。平均在院日数は6.59日で、内視鏡を使用したため患者さんの負担もなく早期での退院となります。
 「前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり」は前立腺の生検のための入院で2日間のクリニカルパスが設定されています。
 「腎臓又は尿路の感染症 手術なし」は尿路感染症等の疾患で、当院では抗生物質による点滴治療が主です。 

産婦人科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 55 2 4.34 0 62.02
2 120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 20 2 4.87 0 74.05
3 120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 定義副傷病なし 16 1.94 4.23 0 63
4 120110xx99xxxx 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 手術なし 14 7.5 8.6 0 39.29
5 120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 9 10.78 9.46 0 45.78
 「子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし」は子宮頚部・体部の悪性新生物に対する化学療法を行った症例です。イリノテカン、シスプラチン等を併用したレジメン(化学療法の薬剤の組み合わせ)で2日間投与となります。平均在院日数が2.00日となっているように全症例が2日で退院し、定期的に同様な治療を繰り返しています。平均年齢は62.0歳と他の診療科の悪性腫瘍と比較し若年~壮年層の割合が高くっています。
 「 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし」は卵巣の悪性新生物に対する化学療法を行った症例です。パラプラチン、タキソテール等を併用したレジメン(化学療法の薬剤の組み合わせ)で2日間投与となります。平均在院日数が2.00日のように全症例でほぼ2日間で退院し、定期的に同様な治療を繰り返しています。
 「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 定義副傷病なし」は上記と同様の卵巣腫瘍に対する科学りょうほを行った症例です。カルボプラチン、パクリタキセル等を使用したレジメン(化学療法の薬剤の組み合わせ)で2日間投与となります。平均在院日数が1.94日のように全症例でほぼ2日間で退院し、定期的に同様な治療を繰り返しています。
 「子宮・子宮附属器の炎症性疾患 手術なし」は骨盤内臓器を覆っている腹膜炎の炎症になります。抗生剤による治療を行っています。 
 「子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等」は子宮筋腫による子宮摘出手術の症例になります。

眼科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 217 2.93 2.71 0 75.93
2 020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2あり 15 2 2.38 0 80.8
3 020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片眼 11 2 5.41 0 82.64
4 020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 6 5.17 4.83 0 73.67
5 020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり 6 2 3.25 0 75.67
 「白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼」は白内障の手術で、3日間入院のクリニカルパスが設定されています。手術時間も短く、予後も良好なためすぐに通常の生活にもどることができますが、経過を診るために退院後に外来での通院が必要となります。
 「網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2あり」は網膜にある静脈が閉塞することで網膜への血流が途絶え、急激な視力低下に対する硝子体手術です。主に高血圧や高脂血症などの生活習慣病が要因とされているため、栄養指導等の生活改善のための指導等も行います。

※患者数が10未満のため病院情報の公表にかかるルールにより公表はしていません。

耳鼻いんこう科


DPCコード DPC名称 患者数 自院平均在院日数 全国平均在院日数 転院率 平均年齢
1 030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 17 2 2.03 0 53.35
2 030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 16 5.88 4.92 0 62
3 030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 11 7.55 8.5 0 46.45
4 030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 11 9.64 7.84 0 18.82
5 030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 10 7.6 5.71 0 40.1
 「睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり」は睡眠時無呼吸症候群に対する終夜睡眠ポリグラフィ検査のための入院です。当日の夜に入院し翌朝に終了するため、仕事等の支障もすくなく検査を行うことができます。検査の結果により、在宅での酸素治療の導入等が検討されます。そのまま、放置しておくと死に至ることあるため、寝起きに頭痛や日中の傾眠などがひどい場合は、早期の検査、治療が必要です。
 「前庭機能障害 手術なし」は内耳が原因によるめまいの入院で点滴治療によるものです。入院期間は5.88日で主に緊急での入院となっています。
 「扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等」は扁桃の腫れによる根治としての扁桃腺の摘出術となります。小児や若年層が多く平均年齢も40.10歳となっています。
 「顔面神経障害 手術なし」は顔面神経痛の入院でビタミン剤等の点滴治療を主に行います。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

 最も罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(Stage)ごとの入院における症例数を集計です。
 がんの症例数により治療状況や、また病期分類別にみることでどこまで重篤な状態のがん患者さんを受け入れているかわかります。
 化学療法が外来で行なわれた場合は患者数に含まれません。また、検査入院においてがんの確定に至らない場合のStageは不明となっています。

※病期(Stage)とは、がんの進行状態を示すものであり、0期からⅣ期の5つに分類されます。0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが広がっている状態となります。
病名 StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明 再発 分類基準 版数
胃癌 5 3 21 0 14 10 1 8
大腸癌 0 11 11 6 10 49 1 8
乳癌 2 3 4 5 19 8 1 8
肺癌 0 0 0 3 7 6 1 8
肝癌 0 0 0 1 2 0 1 8

初発の5大癌のUICC病期分類ならびに再発患者数

●初発【初めて癌で入院治療した患者さん】
 大腸癌の入院患者さんが最も多く、化学療法や放射線治療を行っています。StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんは結腸切除術等の手術を行っています。
 次に多いのが胃癌の入院患者さんです。StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんについては胃切除や内視鏡による手術を施行しています。StageⅣでは化学療法による治療を行っています。
 肺癌では、Stageが高い患者さんは主に化学療法による治療を行っています。StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんは肺悪性腫瘍等の手術を行っています。
 乳癌ではStageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者が乳腺悪性腫瘍手術等を行っています。

●再発【癌治療終了後に再発した患者さん。他の病院で治療後に再発した患者数も含みます】
 一番多いのが大腸癌の再発入院患者さんでした。結腸切除術等の手術や化学療法による治療を行っています。
 
 高齢で化学療法や手術により体力が消耗しQOLが低下してしまうがん患者さんが増加しています。痛みを取る緩和治療や経過観察による治療も選択肢として選ばれています。


4.成人市中肺炎の重症度別患者数等

 市中肺炎の重症度を表すA-DROPスコアによる分類で、入院時の状態によって分類されています。
  重症度0を「軽症」、1、2を「中等症」、3を「重症」、4、5を「超重症」といいます。
  一般的に、高齢の方ほど重症になりやすく、在院日数も長くなっています。
重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 0 0.00 0.00
中等症 24 26.79 82.88
重症 11 22.27 85.91
超重症 5 24.40 82.80
不明 0 0.00 0.00

成人肺炎の重症度別患者数と平均在院日数

●A‐DROPスコアは、日本呼吸器学会が定めた重症度分類で、次の5つの因子から判定します。
 A (Age):男性70歳以上、女性75歳以上
 D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
 R(Respiration): SpO2(酸素飽和度)90%以下(PaO2 60torr以下)
 O(Orientation):意識障害あり(肺炎に由来する)
 P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下

 ・上記指標のいずれも満たさないもの ⇒ 軽症
 ・上記指標の1つまたは2つを有するもの ⇒ 中等症
 ・上記指標の3つ以上を有するもの  ⇒ 重症 (ただし意識障害・ショックがあれば1項目のみでも重症)
 ・上記指標の4つまたは5つを有するもの ⇒ 超重症
 ・上記指標で1つでも不明があるもの ⇒ 不明

5.脳梗塞のICD10別患者数等

入院中に医療資源を最も投入した傷病名のICD10コードの上3桁で集計しています。

●ICD10コード
 International Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略称で、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した、傷病に関する分類です。世界の異なる国における傷病の状況を比較できることを目的とした標準的分類で、現在は1990年のWHO総会で改定された、第10回修正版(ICD-10)が採択されています。
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 209 22.63 77.39 44.95
その他 9 28.89 75.56 1.83
 発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者さんが全体の約98%を占めています。当院ではそういった緊急性のある疾患に迅速に対応できるよう、24時間365日患者さんを受け入れ、常時CT・MRIなどで診断ができる万全の体制を整えています。
 発症後3時間から6時間の超急性期脳梗塞には、t-PAという血栓を強力に溶かす薬を点滴投与する治療を優先して実施し、適応する場合には脳血管内治療(局所血栓溶解療法や血栓回収療法)を行っています。

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

診療科別に、手術件数の多い上位3つの術式について集計しています。
手術術式の診療点数表コード(Kコード)をもとに集計しています。
入院中に複数の手術を行った場合は、主たる手術を件数としてカウントしています。

内科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 35 1.91 2.74 0 66.63
2 K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 26 0.04 12.04 0 67.85
3 K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 19 4.05 11.32 5.26 80.16
4 K688 内視鏡的胆道ステント留置術 18 3.39 16.28 5.56 80.67
5 K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 15 0.13 8.07 0 69
 「K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの」、「K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの」、「K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの」は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術を含む、PCIです。虚血性心疾患に対する血管内治療とは、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、血管の内側から狭窄部位を削ったり、拡張したりする手術を指します。ほとんどの患者さんがクリニカルパスを使用し、短期間での退院が可能となっています。「K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合」は心臓の洞不全や房室ブロック等の改善のためのペースメーカーの移植による手術です。カテーテルを使用しての
 「K688 内視鏡的胆道ステント留置術」とは、閉塞部位にステントというストロー状の短い管を入れて、胆汁や膵液の流れを良く手術です。 
  内科の主要手術については、患者さんへの侵襲が少ない循環器系のカテーテルや消化器系の内視鏡による手術が主となっています。また、いずれも患者さんへの負担が少なく術後の平均在院日数も短くなっています。

神経内科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K178-4 経皮的脳血栓回収術 7 0.29 29.29 85.71 77.29
2 K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
3 K178-2 経皮的脳血管形成術 - - - - -
4 K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
5 K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
 「K178-4 経皮的脳血栓回収術」はtPA静注療法によって症状の改善が認められない場合や治療の適応外の症例に対して、カテーテルを用いた脳血管内治療として足の血管からカテーテルを挿入して、頭の中の脳血管へ進め、血管を塞いでいる血栓を回収し、閉塞した脳血管を再開通させます。脳神経外科と連携して治療を進め、早期の脳血管の開通により後遺症の軽減に努めています。また、治療後は脳卒中パスにて地域のリハビリテーション専門の病院に転院し、切れ目のない治療を行っています。

※患者数が10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

小児科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの - - - - -
2 K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの - - - - -
※患者数が10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

外科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術(両側) 57 1.11 2.68 0 65.63
2 K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 36 1.36 3.69 0 61.5
3 K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 28 0.18 8 0 68.46
4 K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 21 0.95 2.62 4.76 72.71
5 K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 18 0.17 3.67 0 43.44
 「K634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術(両側)」は、股の両脇(鼠径部)の筋肉の壁が薄い部分からお腹の内臓部分が出っ張った鼠径ヘルニアに対し、腹腔鏡を使用し、筋肉の薄くなっているお腹の内側からシート(メッシュ)を貼り出っ張らないようにする手術です。
 「K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア」は腹腔鏡を使用しない手術です。腹腔鏡を使用する場と比較し、退院までの日数が約2日長くなります。
 「K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合」は抗がん剤に対する点滴を持続注入するための留置カテーテルを設置する手術で、術後は化学療法の等の抗がん剤投与を行います。短時間の手術で埋め込みが可能です。
 「K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの」は盲腸の虫垂炎の腹腔鏡下にて摘出する手術です。腹腔鏡を使用したこれらの手術は、傷痕が目立たず患者さんへの負担も少ないことから短期間で退院が可能です。クリニカルパスを使用しほとんどの患者さんが術後早期に退院しています。
 外科の手術の上位5位までは、いずれもクリニカルパスを使用した手術です。

整形外科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 101 3.9 22.61 53.47 81.62
2 K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 67 3.07 13.39 10.45 66.34
3 K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 31 1.94 32.29 0 73.26
4 K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 30 5.43 24.73 83.33 81.83
5 K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕、下腿 22 2.14 6.32 0 49.68
 「K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿」、「K0811 人工骨頭挿入術 肩、股」、は主に大腿骨頚部・転子部等の骨折で、いずれも80歳台の高齢者が多く患う疾患に対する手術です。術後14日で、地域の回復期やリハビリテーション専門病院へ転院する地域連携パスを使用しています。高齢のため術後に感染症等の続発症や誤嚥性肺炎等の併発症などが発生し転院できる状態まで日数を要している事例も少なからずあります。
 「K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨」は骨折に対する手術です。プレートや鋼線等の挿入により固定を行う方法です。リハビリテーションの継続治療により10.45%の割合の患者さんが回復期やリハビリテーション専門病院へ転院しています。
 「K0821 人工関節置換術 肩、股、膝」は膝関節症の悪化により障害のおこった関節を金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工の関節に置き換える手術です。高齢な患者さんが多いため術後の平均在院日数は32.29日と長く、回復まで時間を要します。 
 整形外科では、リハビリテーションの必要性から回復までに時間を要す症例は地域連携パスを使用して、回復期やリハビリテーション専門病院へ転院する症例が多く、安心して患者さんが住んでいる地域で医療を受けられるようになっています。

脳神経外科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 18 1.22 14.06 11.11 80.11
2 K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 - - - - -
3 K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術 - - - - -
4 K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
5 K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
 「K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 」は、硬膜と脳の間に発生した血腫に対し穿頭して血腫除去、洗浄を行う手術です。頭部外傷後しばらくしてから頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫し意識障害等等を引き起こすため、緊急での手術も多く救急搬送症例が多いです。特に高齢者に多く平均年齢80.11歳で、術後の平均在院日数は14.06日です。
症例は少ないですが、内視鏡下による脳内血腫除去も行っています。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 49 2.14 4.12 0 77.24
2 K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 48 0.25 1.02 0 58.1
3 K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 8 1.5 5.75 0 69.75
4 K7981 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術 6 1.5 3 0 73.83
5 K8352 陰嚢水腫手術 その他 6 1 2 0 71.33
 「K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの」は膀胱における悪性腫瘍に対し、尿道から手術用の内視鏡を挿入し摘出する症例でTUR-Btと呼ばれています。8日で退院となるクリニカルパスを適用しています。術後の平均在院日数は4.12日で退院です。内視鏡を使用したため患者さんの負担もなく早期での退院となります。
 「K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)」は腎結石及び尿管結石に対する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を使用する手術で、診療報酬請求における短期滞在手術基本料(1日当たりの定額)で、2~3日で退院となるクリニカルパスを適用しています。  
 泌尿器科は、よくある手術はクリニカルパスを適用する症例も多く、また鏡視下での手術も多く患者さんの負担の少ない手術で早期の回復が可能となっています。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

産婦人科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K877 子宮全摘術 12 1.17 8.67 0 50.5
2 K879 子宮悪性腫瘍手術 6 1 19.67 0 62.17
3 K8654 子宮脱手術 腟壁形成及び子宮全摘術(腟式、腹式) - - - - -
4 K867 子宮頸部(腟部)切除術 - - - - -
5 K8721 子宮筋腫摘出(核出)術 腹式 - - - - -
 「K877 子宮全摘術」は子宮筋腫や子宮腺筋症のように再発リスクの高い病気や、「K879 子宮悪性腫瘍手術」は子宮体がんや卵巣がんなどのように他臓器に転移する危険性がある病気に対し子宮を全て摘出する手術です。
  
※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

眼科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 212 0.06 1.98 0 75.56
2 K270 虹彩光凝固術 11 0 1 0 82.64
3 K282-2 後発白内障手術 10 0 1 0 81.8
4 K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの) 6 0 1 0 75.67
5 K248-2 顕微鏡下角膜抜糸術 - - - - -
 「K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの」、「K282-2 後発白内障手術」は白内障における手術で、濁った水晶体を取り除き人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入することです。で診療報酬請求における短期滞在手術(1日当たり定額)で、術日と術後2日で退院の3日間のクリカルパスを使用しています。
 「K270 虹彩光凝固術」は主に閉塞隅角緑内障に対し「虹彩光凝固術」というレーザー治療を行います。虹彩の端に小さな穴を開け、虹彩の前後に道を作ることによって房水の通りをよくします。それによって、閉塞隅角緑内障発作を防ぐことができます。主に外来で行う手術ですが、当院では経過を診るためにも入院で対応しています。
 
※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

耳鼻いんこう科


Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
1 K368 扁桃周囲膿瘍切開術 10 0.4 5.7 0 44.3
2 K3772 口蓋扁桃手術 摘出 10 1 7.2 0 13.4
3 K3932 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの 5 1 1 0 59.8
4 K287 先天性耳瘻管摘出術 - - - - -
5 K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -
 「K368 扁桃周囲膿瘍切開術」、「K3772 口蓋扁桃手術 摘出」は扁桃腺の摘出手術で、繰り返す扁桃腺の腫れや膿瘍に対して行っています。

※患者数が10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

播種性血管内凝固、敗血症などの合併症の患者数と発症率を集計しました。
DPC病名と入院契機が「同一」か「異なる」に分類して集計しています。

「同一」はある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行ったということを表し、「異なる」はある病気の診療目的で入院したが、併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となってしまった場合を表します。
DPC6桁 傷病名 入院契機 患者数 発生率(%)
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00
異なる 3 0.07
180010 敗血症 同一 9 0.21
異なる 16 0.38
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180040 手術・術後の合併症 同一 11 0.26
異なる 5 0.12
●播種性血管内凝固・・・感染症などによって起こる、全身性の重症な病態です。
●敗血症・・・感染症によって起こる、全身性炎症反応の重症な病態です。
●真菌症・・・真菌による感染症です。
●手術・処置などの合併症・・・手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。

合併症は、どのような術式でもどのような患者さんでも、一定の確率で起こり得ます。
やむを得ず発生した合併症については治療をしっかり行うよう努めています。
合併症は、不注意で発生する医療事故とは違います。