グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ




ホーム > 特色・広報 > 統計情報 > DPC臨床指標 > DPC病院指標(2019年度)

DPC病院指標(2019年度)



医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省のホームページにリンクしています)

1.年齢階級別退院患者数

10歳
未満
10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90歳
以上
合計
490 117 88 125 250 420 665 1,248 1,245 374 5,022

年齢階級別患者割合

 当院で最も退院患者の多い階級は70代と80代です。
 70代以上の高齢者が全体の57.08%と半数以上を占めており、高齢患者の割合が半数を占めています。
 当院は、高齢な患者に対して認知症に対するサポートチームや、嚥下防止のための歯科医師と連携したNST、カテーテル抜去後の排尿障害に対する排尿ケアチーム等、様々な職種で構成されたチームによりADLを向上を目指した取り組みを行っています。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

 診療科別に症例数の多い上位5つの診断群分類について、それぞれの平均在院日数、平均年齢等を示したものです。それぞれの診療科が、どのような疾患を多く診療しているかを知ることが出来ます。
 当院は、日常誰もがよく患う症例が多く、平均在院日数が短い傾向にあります。これは、西三河南部西医療圏(刈谷市・安城市・碧南市・西尾市・知立市・高浜市で構成される医療圏)で中核的な医療機関であること、また、より効率的な医療提供を行っていることを反映しています。

用語について

●DPCコード
 診断群分類を表すコードで疾患と治療方法の組み合わせにより分類されています。同じ疾患での治療内容によりコードが変わる
●DPC名称
 分類されたコードに対する病名
●平均在院日数
 自院、当院に入院した日数の平均値
 全国、厚生労働省が公表した全国のDPC対象病院の入院日数の平均値
●転院率
 該当する症例で当院から他院に転院して治療を継続することとなった患者の割合
●患者用パス
 疾患ごとに作成された入院治療計画書のこと

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050130xx99000x 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 141 22.11 17.71 0.00 82.85
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし 64 25.44 20.84 0.14 83.50
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし-副病:なし 57 3.60 4.40 0.00 68.96
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし-副病:なし 55 2.89 3.01 0.04 64.65
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-A-DROP スコア2 44 21.41 15.17 0.00 84.61
 症例数の多い「心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし」は、救急搬送による症例が多く生命にかかわる重篤な疾患の一つです。また、平均年齢が82.9歳と高く回復までに日数を要しています。心不全は心臓の血液循環力が低下しうっ血することで症状が生じます。当院では、点滴・投薬による治療が主です。
 「誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし」は食事等においてムセることにより肺に固形物が入り肺炎となる症例で、高齢者に多く当院の平均年齢も83.5歳となっています。主に抗生物質による点滴治療と重症な場合は酸素投与で治療を行います。また、嚥下訓練や摂食機能療法などを行い、患者さんが安心して食事摂取できるよう取り組んでいます。
 「狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし-副病:なし」は心臓カテーテルを使用した経皮的冠動脈ステント留置術によるもので、心臓の血管(冠動脈)の梗塞した部分にガイドワイヤーを設置し再梗塞しないようにする手術です。平均在院日数は3.60日で入院当日に手術を行い、術後は点滴等で経過入院となります。当院では、24時間循環器内科の医師が治療できる体制を整えています。
 「狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし-副病:なし」は心臓カテ―テル検査で、1泊2日の入院によるものです。
 「肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-A-DROP スコア2」は季節性の肺炎によるもので、特に高齢者が多く平均年齢も84.6歳となっています。当院では、抗生剤による点滴治療が主に行い、寝たきりによる廃用防止のためにリハビリも実施しています。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 153 16.76 16.13 0.39 73.33
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし 21 22.95 20.84 0.14 84.14
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:1あり-発症前Rankin Scale 0、1又は2 20 17.25 18.24 0.30 78.80
010160xx99x00x パーキンソン病-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし 19 16.74 17.72 0.11 79.21
010230xx99x00x てんかん-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし 19 7.37 7.10 0.05 64.05
 症例数が1番多い「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2」、3番目に多い「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:1あり-発症前Rankin Scale 0、1又は2」は、いずれも脳梗塞による症例で、Rankin Scale(発症前の状態)や肺炎等の副傷病名の有無により違いますが、治療内容はほぼ同一です。ほぼ全症例においてエダラボンを点滴で使用しています。エダラボンは発症後24時間以内であれば使うことができ、発症後3時間以内であれば、特に高い治療効果を得ることができるとされています。当院でも24時間、専門医である神経内科の医師が治療できる体制を整えています。
 また、これら症例は急性期の治療が終了したと見込まれる28日目を基準に、地域の回復期やリハビリテーション専門病院に転院する地域連携パスを使用しているため、転院率が高くなっていますが、患者さんが住み慣れた地域内で継続して回復期における適切治療が受けられる安心感があります。
 

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)-処置1:0-処置2:0-副病:なし 89 4.88 6.19 0.00 2.26
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし 58 5.67 5.69 0.00 2.90
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし 55 6.34 6.17 0.02 0.00
030270xxxxxxxx 上気道炎-処置1:0-処置2:0-副病:0 48 4.44 4.94 0.04 3.88
040100xxxxx00x 喘息-処置1:0-処置2:なし-副病:なし 47 5.02 6.64 0.00 3.30
 「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)-処置1:0-処置2:0-副病:なし」は、気管支粘膜に炎症が起こり、痰を伴う咳がみられる症状です。平均年齢が2.3歳と低く、2歳未満が多くの割合を占めています。主に点滴や投薬治療にて経過を診て、ほぼ5日で退院しています。
 「肺炎等(1歳以上15歳未満)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし」は、小児の肺炎で大人と違いA-DROPのような重症度はありません。小児については検査でマイコプラズマや細菌培養の検査を行う割合が高くなっています。治療は抗生物質の投薬または点滴が主で、入院期間は5.67日と短いのが特徴です。
 「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし」は低出生体重児による入院です。産婦人科と連携して出産後のフォローを行っています。
 「上気道炎-処置1:0-処置2:0-副病:0」は鼻腔、咽頭、扁桃、喉頭に起こった炎症症状を言い、鼻炎、咽頭炎、扁桃炎、喉頭炎などの風邪の初期症状が対象となります。当院ではこの症例の半数が2歳までの患者で占められています。診断時にアデノウイルス検査や呼吸器の細菌培養検査を行い、点滴や投薬による治療を行っています。
 小児科の症例数の多い疾患については、自院の在院日数は、ほぼ全国と同様となっています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等-処置1:0-処置2:0-副病:0 67 5.48 4.85 0.00% 68.82
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 49 11.29 8.89 2.04% 76.80
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:6あり-副病:なし 39 2.87 4.40 0.00% 72.95
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:0-処置2:0-副病:0 37 5.84 6.37 0.00% 61.41
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置1:0-処置2:なし-副病:0 19 12.32 10.34 0.00% 73.05
 「鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等-処置1:0-処置2:0-副病:0」は鼠ケイ部に発生する脱腸で、当院では、腹腔鏡による手術治療で5日で退院できるようクリニカルパスが設定されています。
 「ヘルニアの記載のない腸閉塞-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし」は、腹腔鏡による手術治療で7日間を目途としたクリニカルパスが設定されています。
 「結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:6あり-副病:なし」は、結腸の悪性新生物の対する化学療法の治療です。抗がん剤としてはアバスチンを使用し、平均在院日数は2.87日です。
 「胆嚢疾患(胆嚢結石など)-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:0-処置2:0-副病:0」は、腹腔鏡を用いたクリニカルパスで治療を行い、平均在院日数は5.84日となっています。
 「乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置1:0-処置2:なし-副病:0」は乳癌の手術で、腫瘍のある乳房の一部と他の部位に転移しないようわきの下のリンパ節も切除する手術です。手術をした側の腕の上げ下げが困難となるため早期にリハビリを行って患者さんの回復に努めています。
 症例数の多い上位のうち3つの疾患については腹腔鏡を使用することにより、患者さんへの負担が少なく回復も早く早期に退院でき、通常の生活に戻ることができます。 

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等-処置1:0-処置2:0-副病:0 117 32.50 25.94 78.63% 84.34
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:なし 67 27.28 19.40 58.21% 82.51
160760xx97xxxx 前腕の骨折-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0 56 7.05 5.54 1.79% 56.57
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等-処置1:0-処置2:0-副病:0 22 41.73 23.56 0.00% 76.00
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:なし 21 6.76 5.94 0.00% 34.81
 「股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等-処置1:0-処置2:0-副病:0」は高齢者が転倒した際に発生する大腿骨頚部・転子部等の骨折に対し人工骨頭挿入等の手術を行う治療です。平均年齢は84.3歳と高齢者が多くなっています。地域連携パスとして術後14日以内に地域の回復期やリハビリテーション専門病院に転院できるよう設定し地域れ切れ目のない治療を提供しています。地域での受け入れ体制が整っていることもあり転院率は78.6%、平均在院日数は32.50日で転院しています。なお、人工骨頭等の手術後は術後1日目で半数以上の患者さんにベッド上等での早期リハビリテーションを開始しています。
 「胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:なし」は脊椎(背骨)における骨折で手術をしない症例となります。手術をせず、フォルテオ等の骨粗鬆症に対する注射による治療とリハビリテーションを実施しています。平均年齢82.5歳と比較的高齢な患者さんが多いこともあり、在宅に戻る前に地域の回復期やリハビリテーション専門病院に転院し継続して治療を受けています。
 「前腕の骨折-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0」は、前腕や手の骨折でプレートや釘で固定等を行った手術です。上肢の骨折のため歩けないこともなく平均在院日数7.05日と早く退院でき外来での治療となります。なお、この症例は固定し不要となった際の抜釘等の手術も含みます。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 26 18.81 18.81 57.69% 67.62
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし 15 9.87 9.67 0.00% 80.80
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし
160100xx97x01x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:あり
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし
 「非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし」は脳内出血等のいわゆる脳卒中の症例です。当院では、神経内科と連携し出血がある場合は脳神経外科で対応し、脳卒中地域連携パスを使用した治療を行っています。入院後は点滴や投薬により高血圧症等の入院時併存症に対する治療を行い平均在院日数18.81日で退院または転院となります。57.7%の患者が転地域連携パスを使用し、地域の回復期やリハビリテーション専門病院への転院しています。
 「頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし」は慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術の症例です。軽微な頭部打撲をきっかけにして、脳の表面に微量の出血等によりその反応でつくられる膜から少しずつ出血が繰り返され、血腫が大きくなり意識障害となることがあり、高齢者に多く平均年齢が80.8歳です。うち、救急搬送症例もあり、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術の緊急手術もあります。平均在院日数は9.87日で退院または転院となっています。
 
※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表はせず「-」表示となっています。

呼吸器外科

※上位3位全ての患者数が10未満のため病院情報の公表にかかるルールにより公表はしていません。

皮膚科

※上位3位全ての患者数が10未満のため病院情報の公表にかかるルールにより公表はしていません。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
11012xxx040x0x 上部尿路疾患-体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)-処置1:なし-処置2:0-副病:なし 64 2.30 2.64 0.00% 56.83
110070xx0200xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置1:なし-処置2:なし-副病:0 57 7.68 7.07 1.75% 76.02
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:なし 54 2.07 2.49 0.00% 72.41
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:なし 22 24.59 12.58 9.09% 66.86
110070xx99x0xx 膀胱腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0
 「上部尿路疾患-体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)-処置1:なし-処置2:0-副病:なし」は腎結石及び尿管結石に対する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を使用する症例で、2~3日で退院となるクリニカルパスを適用しています
 「膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置1:なし-処置2:なし-副病:0」は膀胱における悪性腫瘍に対し、尿道から手術用の内視鏡を挿入し摘出する症例でTUR-Btと呼ばれています。8日で退院となるクリニカルパスを適用しています。平均在院日数は7.68日で、内視鏡を使用したため患者さんの負担もなく早期での退院となります。
 「前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:なし」は前立腺の生検のための入院で2日間のクリニカルパスが設定されています。
 「腎臓または尿路の感染症-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:なし」は尿路感染症等の疾患で、当院では抗生物質による点滴治療が主です。 

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:なし 51 2.63 4.58 0.00% 64.51
120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:なし 45 2.38 4.82 0.00% 61.96
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:5あり-副病:なし 45 2.00 4.39 0.00% 60.44
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍-子宮全摘術等-処置1:0-処置2:0-副病:0 17 10.06 9.71 0.00% 53.18
120090xx97xxxx 生殖器脱出症-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0 16 9.88 8.65 0.00% 72.69
 「子宮頸・体部の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:なし」は子宮頚部・体部の悪性新生物に対する化学療法を行った症例です。イ リノテカン、シスプラチン等を併用したレジメン(化学療法の薬剤の組み合わせ)で2日間投与となります。平均在院日数が2.63日となっているように全症例がほぼ2日で退院し、定期的に同様な治療を繰り返しています。平均年齢は64.5歳と他の診療科の悪性腫瘍と比較し若年~壮年層の割合が高くっています。
 「 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:なし」はは卵巣の悪性新生物に対する化学療法を行った症例です。パラプラチン+タキソテール等を併用したレジメン(化学療法の薬剤の組み合わせ)で2日間投与となります。平均在院日数が2.38日のように全症例でほぼ2日間で退院し、定期的に同様な治療を繰り返しています。
 「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:5あり-副病:なし」は卵巣の悪性新生物に対する化学療法を行った症例です。イリノテカン、シスプラチン等を併用したレジメン(化学療法の薬剤の組み合わせ)で2日間投与となります。平均在院日数が2.00日のようにほぼ全症例で2日間で退院し、定期的に同様な治療を繰り返しています。平均年齢は60.4歳と他の診療科の悪性腫瘍と比較し若年~壮年層の割合が高くなっています

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 260 2.61 2.78 0.00% 76.33
020200xx99x2xx 黄斑、後極変性-手術なし-処置1:0-処置2:2あり-副病:0
020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症-手術なし-処置1:0-処置2:あり-副病:0
020220xx97xxx0 緑内障-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼
020180xx99x2xx 糖尿病性増殖性網膜症-手術なし-処置1:0-処置2:2あり-副病:0
 「白内障、水晶体の疾患-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼」は白内障の手術で、2日間入院のクリニカルパスが設定されています。手術時間も短く、予後も良好なためすぐに通常の生活にもどることができますが、経過を診るために退院後に外来での通院が必要となります。
 なお、当院での入院はDPCではなく診療報酬点数表における短期滞在手術基本料(1日当たり定額)で2日間のクリカルパスを使用しています。

※上位2位以下の患者数が10未満のため病院情報の公表にかかるルールにより公表はしていません。

耳鼻いんこう科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0 31 2.00 2.03 0.00% 58.19
030400xx99xxxx 前庭機能障害-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0
 「睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0」は睡眠時無呼吸症候群に対する終夜睡眠ポリグラフィ検査のための入院です。当日の夜に入院し翌朝に終了するため、仕事等の支障もすくなく検査を行うことができます。検査の結果により、在宅での酸素マスクの使用導入等が検討されます。そのまま、放置しておくと死に至ることあるため、寝起きに頭痛や日中の傾眠などがひどい場合は、早期の検査、治療が必要です。

※上位2位以下の患者数が10未満のため病院情報の公表にかかるルールにより公表はしていません。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

 最も罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(Stage)ごとの入院における症例数を集計です。
 がんの症例数により治療状況や、また病期分類別にみることでどこまで重篤な状態のがん患者さんを受け入れているかわかります。
 化学療法が外来で行なわれた場合は患者数に含まれません。また、検査入院においてがんの確定に至らない場合のStageは不明となっています。

※病期(Stage)とは、がんの進行状態を示すものであり、0期からⅣ期の5つに分類されます。0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが広がっている状態となります。
病名 StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明 再発 分類基準 版数
胃癌 15 4 8 36 14 10 1:UICC TNM分類 第8版
大腸癌 8 11 22 17 24 70 2:癌取扱い規約 第8版
乳癌 2 13 7 4 9 8 1:UICC TNM分類 第8版
肺癌 0 0 4 2 1 10 1:UICC TNM分類 第8版
肝癌 0 0 0 1 4 1 2:癌取扱い規約 第6版

初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数

●初発【初めて癌で入院治療した患者さん】
 大腸癌の入院患者さんが最も多く、化学療法や放射線治療を行っています。StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんは結腸切除術等の手術を行っています。
 次に多いのが胃癌の入院患者さんです。StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんについては胃切除や内視鏡による手術を施行しています。StageⅣでは化学療法による治療を行っています。
 肺癌では、Stageが高い患者さんは主に化学療法による治療を行っています。StageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんは肺悪性腫瘍等の手術を行っています。
 乳癌ではStageⅠ、Ⅱ、Ⅲで遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者が乳腺悪性腫瘍手術等を行っています。

●再発【癌治療終了後に再発した患者さん。他の病院で治療後に再発した患者数も含みます】
 一番多いのが大腸癌の再発入院患者さんでした。結腸切除術等の手術や化学療法による治療を行っています。
 
 高齢で化学療法や手術により体力が消耗しQOLが低下してしまうがん患者さんが増加しています。痛みを取る緩和治療や経過観察による治療も選択肢として選ばれています。


4.成人市中肺炎の重症度別患者数等

 市中肺炎の重症度を表すA-DROPスコアによる分類で、入院時の状態によって分類されています。
  重症度0を「軽症」、1、2を「中等症」、3を「重症」、4、5を「超重症」といいます。
  一般的に、高齢の方ほど重症になりやすく、在院日数も長くなっています。
重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 2 8.50 51.5
中等症 139 17.96 77.5
重症 39 22.77 85.5
超重症 27 23.26 87.6
不明

成人肺炎の重症度別患者数と平均在院日数

●A‐DROPスコアは、日本呼吸器学会が定めた重症度分類で、次の5つの因子から判定します。
 A (Age):男性70歳以上、女性75歳以上
 D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
 R(Respiration): SpO2(酸素飽和度)90%以下(PaO2 60torr以下)
 O(Orientation):意識障害あり(肺炎に由来する)
 P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下

 ・上記指標のいずれも満たさないもの ⇒ 軽症
 ・上記指標の1つまたは2つを有するもの ⇒ 中等症
 ・上記指標の3つ以上を有するもの  ⇒ 重症 (ただし意識障害・ショックがあれば1項目のみでも重症)
 ・上記指標の4つまたは5つを有するもの ⇒ 超重症
 ・上記指標で1つでも不明があるもの ⇒ 不明

5.脳梗塞のICD10別患者数等

入院中に医療資源を最も投入した傷病名のICD10コードの上3桁で集計しています。

●ICD10コード
 International Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略称で、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した、傷病に関する分類です。世界の異なる国における傷病の状況を比較できることを目的とした標準的分類で、現在は1990年のWHO総会で改定された、第10回修正版(ICD-10)が採択されています。
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 278 20.19 75.9 44.50%
その他 3 29.67 86 0.70%
 発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者さんが全体の約98%を占めています。当院ではそういった緊急性のある疾患に迅速に対応できるよう、24時間365日患者さんを受け入れ、常時CT・MRIなどで診断ができる万全の体制を整えています。
 発症後3時間から6時間の超急性期脳梗塞には、t-PAという血栓を強力に溶かす薬を点滴投与する治療を優先して実施し、適応する場合には脳血管内治療(局所血栓溶解療法や血栓回収療法)を行っています。

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

診療科別に、手術件数の多い上位3つの術式について集計しています。
手術術式の診療点数表コード(Kコード)をもとに集計しています。
入院中に複数の手術を行った場合は、主たる手術を件数としてカウントしています。

内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 54 0.96 3.00 0.00% 69.26
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 30 0.00 10.63 0.00% 71.70
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 25 1.88 7.00 0.00% 70.36
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 21 0.00 12.33 0.00% 67.24
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 18 3.39 9.78 0.00% 79.11
 「K5493経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの)」、「K5492経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの)」、「K5491経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの)」は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術を含む、PCIです。虚血性心疾患に対する血管内治療とは、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、血管の内側から狭窄部位を削ったり、拡張したりする手術を指します。ほとんどの患者さんがクリニカルパスを使用し、短期間での退院が可能となっています。「K5972ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合)」は心臓の洞不全や房室ブロック等の改善のためのペースメーカーの移植による手術です。カテーテルを使用しての
 「K6871内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)」の「乳頭」とは、大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)のことで、十二指腸の中間あたり(胃の出口から約10cm)の粘膜部分に突起状に存在しています。この部分は、肝臓や膵臓から分泌される胆汁や膵液の出口になっています。口から十二指腸まで内視鏡(胃カメラ)を入れ、電気メスにより大十二指腸乳頭の乳頭括約筋(乳頭を緩めたり、閉めたりする筋肉)を切開し、総胆管結石による胆管の開通をよくする手術です。 
  内科の主要手術については、患者さんへの侵襲が少ない循環器系のカテーテルや消化器系の内視鏡による手術が主となっています。また、いずれも患者さんへの負担が少なく術後の平均在院日数も短くなっています。

神経内科

※上位3位全ての患者数が10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

小児科

※上位3位全ての患者数が10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 54 2.09 3.70 0.00% 63.44
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 37 1.00 2.38 0.00% 65.54
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 33 1.88 5.46 0.00% 67.58
K6335 鼠径ヘルニア手術 29 1.48 4.24 0.00% 72.93
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 13 0.69 6.77 0.00% 52.77
 「K672-2腹腔鏡下胆嚢摘出術」は腹腔鏡下にて総胆管結石や胆嚢炎等により悪化した胆嚢を摘出する手術です。胆嚢は肝臓の近くにある臓器で、肝臓で産生された胆汁と呼ばれる液を貯蔵ししています。胆嚢は胆汁を放出し脂肪の溶解を手伝います。胆嚢なしでも正常な消化はできますので、摘出しても問題はありません。
 「K634腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)」は、股の両脇(鼠径部)の筋肉の壁が薄い部分からお腹の内臓部分が出っ張った鼠径ヘルニアに対し、腹腔鏡を使用し、筋肉の薄くなっているお腹の内側からシート(メッシュ)を貼り出っ張らないようにする手術です。
 「K6113抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)」は抗がん剤に対する点滴を持続注入するための留置カテーテルを設置する手術で、術後は化学療法の等の抗がん剤投与を行います。短時間の手術で埋め込みが可能です。
 「K6335ヘルニア手術(鼠径ヘルニア)」は「K634腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)」の腹腔鏡を使用しない手術です。腹腔鏡を使用する場合と比較し、退院までの日数が約2日長くなります。 
 「K718-21腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)」は虫垂炎に対し腹腔鏡下にて感染した虫垂を摘出する手術です。感染を引き起こし腹膜炎を併発することもあり緊急での手術も多いです。
腹腔鏡を使用したこれらの手術は、傷痕が目立たず患者さんへの負担も少ないことから短期間で退院が可能です。クリニカルパスを使用しほとんどの患者さんが術後1~3日で退院しています。
 。
  外科の手術の上位5位までは、いずれもクリニカルパスを使用した手術です。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 96 4.10 24.42 61.46% 81.38
K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 56 2.46 13.61 3.57% 60.93
K0811 人工骨頭挿入術(股) 37 7.08 27.30 83.78% 82.16
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(前腕) etc. 31 1.16 1.42 0.00% 45.61
K0821 人工関節置換術(膝) etc. 30 2.33 37.87 3.33% 72.40
 「K0461骨折観血的手術(大腿)etc」、「K0811人工骨頭挿入術(股)」は大腿骨頚部・転子部等の骨折で、いずれも80歳台の高齢者が多く患う疾患に対する手術です。術後14日で、地域の回復期やリハビリテーション専門病院へ転院する地域連携パスを使用しています。高齢のため術後に感染症等の続発症や誤嚥性肺炎等の併発症などが発生し転院できる状態まで日数を要している事例も少なからずあります。
 「K462骨折観血的手術(前腕)」は骨折に対する手術です。プレートや鋼線等の挿入により固定を行う方法です。リハビリテーションの継続治療により3.6%の割合の患者さんが回復期やリハビリテーション専門病院へ転院しています。
「K483骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕)」は骨折に対するピンディング等の手術です。平均年齢が45.6歳と比較的若年が多く、術後の平均在院日数も1.42日と早めになっています。
 「K821人工関節置換術(膝)」は膝関節症の悪化により障害のおこった関節を金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工の関節に置き換える手術です。高齢な患者さんが多いため術後の平均在院日数は37.87日と長く、回復まで時間を要します。
 
 整形外科では、リハビリテーションの必要性から回復までに時間を要す症例は地域連携パスを使用して、回復期やリハビリテーション専門病院へ転院する症例が多く、安心して患者さんが住んでいる地域で医療を受けられるようになっています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 15 2.13 13.53 20.00% 81.73
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下)
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術
K0732 関節内骨折観血的手術(手)
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定)
 「K1642 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 」は、硬膜と脳の間に発生した血腫に対し穿頭して血腫除去、洗浄を行う手術です。頭部外傷後しばらくしてから頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫し意識障害等等を引き起こすため、緊急での手術も多く救急搬送症例が多いです。特に高齢者に多く平均年齢81.7歳で、術後の平均在院日数は13.53日です。
症例は少ないですが、内視鏡下による脳内血腫除去も行っています。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

呼吸器外科

※上位3位全ての患者数が10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

小児外科

※上位3位全ての患者数が10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

皮膚科

※上位3位全ての患者数が10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 69 0.91 1.78 0.00% 57.64
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 57 1.44 5.35 0.00% 75.95
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術)
K8352 陰嚢水腫手術(その他)
K8412 経尿道的前立腺手術(その他)
 「K768体外衝撃波腎・尿管結石破砕術」は腎結石及び尿管結石に対する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を使用する手術で、診療報酬請求における短期滞在手術基本料(1日当たりの定額)で、2~3日で退院となるクリニカルパスを適用しています。
 「K8036イ膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの)」は膀胱における悪性腫瘍に対し、尿道から手術用の内視鏡を挿入し摘出する症例でTUR-Btと呼ばれています。8日で退院となるクリニカルパスを適用しています。術後の平均在院日数は5.35日で退院です。内視鏡を使用したため患者さんの負担もなく早期での退院となります。
 泌尿器科は、よくある手術はクリニカルパスを適用する症例も多く、また鏡視下での手術も多く患者さんの負担の少ない手術で早期の回復が可能となっています。

※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K877 子宮全摘術 19 1.00 8.05 0.00% 54.74
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) 12 1.00 8.25 0.00% 72.92
K867 子宮頸部(腟部)切除術 11 1.00 2.91 0.00% 40.64
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹によるもの)
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの)
 「K877子宮全摘術」は子宮筋腫や子宮腺筋症のように再発リスクの高い病気や、子宮体がんや卵巣がんなどのように他臓器に転移する危険性がある病気に対し子宮を全て摘出する手術です。
  
※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 251 0.00 1.64 0.00% 76.23
K270 虹彩光凝固術
K282-2 後発白内障手術
K224 翼状片手術(弁の移植を要する)
K248-2 顕微鏡下角膜抜糸術
 「K2821ロ水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)」は白内障における手術で、濁った水晶体を取り除き人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入することです。で診療報酬請求における短期滞在手術(1日当たり定額)で、術日と術後1日で退院の2日間のクリカルパスを使用しています。
 
※患者数が10症例未満については病院情報の公表にかかるルールにより公表せず「-」表示となっています。

耳鼻いんこう科

※上位3位全ての患者数が10症例未満のため病院情報の公表にかかるルールにより表示していません。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

播種性血管内凝固、敗血症などの合併症の患者数と発症率を集計しました。
DPC病名と入院契機が「同一」か「異なる」に分類して集計しています。

「同一」はある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行ったということを表し、「異なる」はある病気の診療目的で入院したが、併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となってしまった場合を表します。
DPC6桁 傷病名 入院契機 患者数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 6 0.12%
180010 敗血症 同一 13 0.26%
異なる 23 0.46%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・術後の合併症 同一 10 0.20%
異なる
●播種性血管内凝固・・・感染症などによって起こる、全身性の重症な病態です。
●敗血症・・・感染症によって起こる、全身性炎症反応の重症な病態です。
●真菌症・・・真菌による感染症です。
●手術・処置などの合併症・・・手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。

合併症は、どのような術式でもどのような患者さんでも、一定の確率で起こり得ます。
やむを得ず発生した合併症については治療をしっかり行うよう努めています。
合併症は、不注意で発生する医療事故とは違います。