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病院長あいさつ


病院長 亀岡伸樹

新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、平成から令和へと新しい時代が始まり希望に満ちた一年となる予感で始まりました。しかし、一昨年に続き大型台風の来襲や集中豪雨など、大きな災害に見舞われた年となってしまいました。被害を受けられた方々、今なお不便な生活を強いられている皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
 最近続いている異常気象は、温室効果ガスの増加による地球規模の環境の変化と考えられ、その原因は人間の営みです。第一次産業革命以降の工業化、経済発展により人々の暮らしは豊かで便利になりましたが、このような結果を生んでいることを反省し対策を打つ必要があります。一方で、起こりうる災害を予期してあらかじめ対策を講じておくことも必要ですが、百年に一度の災害よりも、つい目前の経済性や効率化を優先してしまいがちです。しかしそれは人間の慢心と言わざるを得ません。
 医療の世界では医療安全を重要視し、最優先事項と考えています。ちょっとした手順の間違いから重大な医療事故まで、起こりうることを考え事前に対策を考え、それでも起こってしまった場合には原因分析から今後の対策までを講ずる体制を作っています。
 現場では医療安全や感染対策など、直接収入に結びつかない部門の重要性を認識していますが、国全体の医療政策の方向性は、経済最優先、効率性重視となっています。その最たるものが9月に発表された、公立・公的病院の「要再検証リスト」です。
 少子高齢化が急速に進行し、2025年には団塊の世代が後期高齢者になることから将来の人口構成を見据えた医療体制を構築する事を目標に「地域医療構想」の策定が進められています。人口が減少する、必要な病床数は少なくなる、病床を削減する、だから公立病院の病床数を減らせ、という非常に短絡的な考えで出されてしまったのが今回の病院リストです。地域の実情や個々の病院の事情は全く考慮されず、データの解析も一方的で不完全なものでした。
 当院もそのリストに名前が挙がってしまいましたが、内容をよく見れば当院は診療実績を上げており地域に必要な病院であることがわかります。この地域の医療圏の病院間の会議でも碧南市民病院の実績と必要性が認められています。
 財政を最優先し目先の利益だけを優先してゆけば、異常気象と同じようにいずれ医療の体制全体が崩壊しかねません。社会構造の変化に対応するには、地域の実情に応じた現状分析と対応を進める必要があります。碧南市民病院は、慢心におちいることなく、今後もこの地域での役割を果たすべく職員一同努力をしてまいります。
 今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします。